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私たちにとってお墓は、先祖と対話のできる大切な場所であり、
脈々と続く家族の絆を確認しあう大切な場所です。
お墓は大まかに、石塔、納骨堂(カロート)と外柵で成り立っています。
石塔は家名や戒名、家紋を彫る大切な石です。お墓の顔となります。
石塔はカロートの上に立ちます。石塔だけでも、重量として7~800kgにもなります。
ですから、直下のカロートや基礎工事もしっかりしていることが肝要です。
外柵(がいさく)とは、玉垣、根石、段石、塔婆立てなどを総称して言います。
外柵は、墓所の境界を表す石で、石塔やカロートを守るための重要な役目を果たします。
城壁のような大切な場所です。
最近ではお墓の形も多様性に富んでいます。
しかし、ご供養はお墓の形に左右されるわけではありません。
故人やご先祖に対して、手を合わせて心をこめてお参りする気持ちが、なによりも大切です。
昔ながらの和型、外国の墓地にあるような洋型、個性を生かしたオリジナルのもの。
デザインは宗教やお墓の場所によってある程度規制がある場合もありますが、大切なのは
ご家族が足を運びたくなるようなお墓だと思います。
今日一般的となっている和型の角柱墓石のデザインは、板碑、もしくは位牌を
ルーツとすると考えられています。
また戦後、墓石の種類でも様々な形が現れましたが、東日本中心に人気がある横長の
「洋型墓」をはじめ、従来のお墓のスタイルに縛られず故人や施主の心を反映した
「ニューデザイン墓」という自由な形式の墓石も増えてきています。
墓石の原形はお釈迦様(ブッダ)がご入滅された後、埋葬された地に建てられた
「ストゥーパ」(漢語:卒塔婆)であると言われています。
江戸時代に角柱墓石が登場するまで、墓石は石造の供養塔であり、層塔のデザインを
踏襲したものが主流でした。
近年、よく建てられている主流の石塔です。
ガーデニング霊園や西洋風霊園の出現によって、
登場した墓石といえるでしょう。
また、時代背景により「背が低く安定している」
「形が柔らかい」「どっしりしている」との理由より、
好まれているようです。
棹石~上台~下台間の設置面積は大きく、背が低いこと。
また、物理的にも位置エネルギーが低いことから、
地震に強い構造といえます。
また、正面文字に○○家だけではなく、好きな字を
入れられることも、好まれる一因であり、その背景には、
名字が複数になるためという理由もあります。
戒名は石塔の裏に刻むことが出来ますが、文字が小さくなることと、裏側なので、
見えにくいです。そのため、別に墓誌を建てる場合が多いです。
現在も日本のお墓の多くの形は、この和型が主流になって
います。
見た目の安定感と昔からのお墓の形は、年齢層を問わず
幅広く受入れられています。
近年では、和型墓石も様々な加工が加えられ、伝統的な
外観の中にモダンさを取り入れたものもあります。
(江戸時代中頃から広く普及し、仏舎利塔を起源)
棹石には『○○家之墓』と正面に入れるのが一般的です。
大きさの単位としては、棹石の幅で表されます。
例えば、8寸角石塔となると、棹石の幅が8寸角の大きさを
持つ和型石塔を表します。
幅が大きいほど、相対的に石塔の高さも大きくなります。
見た目は美しく、さらに昔からのお墓ということで、親しみがあります。
また、側面には戒名を彫ることが出来ます。
つまり、墓誌を別に建なくてもよいとも言えます。
典型的な和型や洋型ではなく、家族や故人が職業や
趣味等、好きだったものを形にするような自由な形の
デザイン墓も少しずつ増えてきています。
墓石の竿石を短くして、その上に自然界の5大要素
(空、風、火、水、地)をかたどったものを置きます。
起源は普通の墓石が江戸時代であるのに対し、
平安時代と古く、弘法大師(空海:真言宗の開祖)の発案と
いわれています。
お墓にはさまざまな付属品がついています。
基本的に左右一対となっており、香炉と同じもしくは、同系色の石を選ぶとよいでしょう。
燭台(しょくだい)とも呼ばれ、仏前のろうそくの火を灯すことを献灯といい、
不浄を焼き払うことを意味しています。
そのお墓に埋葬されている先祖の戒名や生年月日、没年月日などを刻みます。
最近は、生きた記念となる言葉、詩や俳句、辞世の句などの文字を入れる人もいます。
お塔婆を立てておくものです。塔婆には戒名や経文を記します。
浄土真宗の場合は塔婆を立てずに供養します。
庭園などに置かれる灯篭は、本来は仏教の献灯に由来しているそうです。
置灯篭や墓前灯篭が一般的です。
故人の喉の渇きを潤すためのものと考えられています。
台石に彫るものと、別作りにするものがあります。